■再現性が抜群だが視聴者は置いてけぼり?
4月クールの「三大がっかりドラマ」、まず1つめは――。
■『だが、情熱はある』(日本テレビ系/日曜22時30分~)
King&Princeの高橋海人(24)と、SixTONESの森本慎太郎(25)によるダブル主演作。本作は高橋がオードリーの若林正恭(44)を、森本が南海キャンディーズの山里亮太(46)をそれぞれ演じることで放送前から大きな注目を集めていた。
初回(4月9日)のコア視聴率は3.0%と好評だったが、第4話(4月30日)の時点で2.3%まで下落してしまっている。
「キャスティングについては、失礼ながら若林さんと山里さんが “イケメンでキラキラのジャニーズ”とは対極的な芸風のため、不安要素もありましたが、高橋さんと森本さんの徹底した役作りと、素晴らしい演技力でカバー。2人の演技は非の打ちどころがないともっぱらですよね。それぞれの相方、春日俊彰さん(44)を演じる戸塚純貴さん(30)。しずちゃん(44)役の富田望生さん(23)も好評です」
森本は山里にビジュアルの時点で瓜二つに寄せているのに対して、高橋はルックスそのものは若林に似ていないものの、“しゃべり方”でそれを補っている。山里でさえ高橋のナレーションを「あ、若ちゃんナレーションだけ録ったのかな」と一瞬勘違いしたことを、4月7日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)で語っていたほどだ。
「ただ、裏を返すと“役者の再現力がすごい!”以外の要素があまり話題になっておらず、視聴者が置いてけぼりな部分がある。もちろんオードリーも南海キャンディーズも苦労して売れたすごい芸人には違いないのですが、連ドラ化した作品まで追いたいか、と言われたら……。
《キャストさん達もいい感じだなと思うけどシンプルに脚本がつまらない》《起承転結の起承をずっと繰り返してる凪みたいな時間が延々続いてる、もう少し笑いを挟むような脚本に出来なかったのか》といった、ストーリーに対する辛らつな意見も、SNSでは目立ちますね」