■個性が活きなかった佐野晶哉

 また佐野晶哉は、9月25日に最終回を迎えた見上愛(25)、上坂樹里(21)主演のNHK連続テレビ小説『風、薫る』に出演。本作は西洋式の看護教育を受けた一ノ瀬りん(見上)と大家直美(上坂)が日本初の専門看護師となり、最強バディとなっていく物語で、佐野は小説家志望の青年・シマケンこと島田健次郎を演じた。

 これまでの佐野のドラマや映画の出演歴を見ると、本作のシマケン役は大抜擢だと言えるが、残念ながら、そのチャンスを活かせなかった。視聴者から不満の声があがるほど、シマケンは終始、ウジウジしているばかりで、物語に絡んでくることがほとんどなし。うつむきがちにボソボソ話すばかりで、演技が評価されるような場面がなかったのはかわいそうだった。

 所属するAぇ!group内では、最年少の末っ子で天然の愛されキャラなので、そこが活きる配役ならば印象も違ったかもしれず、これはキャスティングや演出など、制作側に責任があるのだろう。今後、佐野がドラマ出演する機会があるとしたら、自身のキャラに合った恋愛コメディなら、良さが活きると思うのだが。

 俳優が本職と言えるほど、すぐれた演技力を持っているタレントが多いスタエン。秋ドラマでは、SnowMan・向井康二(32)が『いろはの恋は時代をかける』(TBS系)、岩本照(32)が『真田十勇士 SHADOWS OF THE TEN NINJA』(テレビ朝日系)など、多くのタレントがドラマに出演するので、期待したい。

(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ
編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。