■阪神が警戒するDeNA 打線の厚みと「下剋上」の可能性

 そのDeNAは、つい2年前の2024年のCSで、その巨人をうっちゃって「下剋上」を達成したばかりだ。

 阪神とすれば、シーズンを通して“カモ”にしてきた巨人より、むしろDeNAのほうが、相手としては間違いなく厄介だろう。

 前出の藪氏も、こう話す。

「牧秀悟(28)が30発の大台に乗せてキャリアハイを更新するなど、相変わらず、いい働きをしている。

 かねて課題だった後ろの2枚が、浜地真澄(28)とレイノルズ(28)で固定されて以降、安定感が増したのも好調の大きな要因。阪神も気を引き締めてかからないと、一昨年の巨人の二の舞になりかねませんよ」

 打線には、7月にメジャーから途中加入したエンカーナシオン(28)という上積みもある。来日後は58試合で打率・296、11本塁打。牧、筒香嘉智(34)と並ぶ中軸は、CSでも脅威となりそうだ。

 もっとも、DeNAの弱点と言えば、東克樹(30)以外に、確実に計算の立つ先発投手がいないこと。

 加えて、今季5月には正捕手・山本祐大(28)がソフトバンクへと電撃移籍。これによって被ったダメージは、「日本シリーズまで考えれば、セ・リーグ全体にとってマイナス」(秦氏)との見方もあるほどだ。

「ただまぁ、そのトレードの相手・尾形崇斗(27)のような、速い真っすぐで力押しのできる投手は、阪神打線が最も苦手とするタイプ。

 シーズンを通してみれば、平良拳太郎(31)や篠木健太郎(24)からも打ててはいない。2年前のCSでは、それこそ控え捕手だった戸柱恭孝(36)が一躍、大活躍。MVPにもなっているしね」(藪氏)

 では、迎え撃つ、その阪神はどうかと言えば……。