■「王子様」に感じていた羞恥心と危機感

 そのキンプリから、5月22日に岸優太(27)、神宮寺勇太(26)とともに脱退し、ジャニーズ事務所を辞める(岸のみ今秋退所)平野紫耀(26)。

「平野さんの名前は、カウアン氏が明かす“ジャニー氏の闇”のところでも登場していますよね。そして同時に、今回“謝罪”したジュリー氏との強い確執もささやかれています。そんな平野さんは、デビュー時から、さまざまな葛藤を抱えながら、アイドル活動をやってきたようですね」(ワイドショー関係者)

 5月9日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)では、キンプリ脱退まであと8日となった平野の“本音”に迫っている。

「平野さんがジャニーズになるずっと前、小学2年生の頃からダンスに打ち込んでいたのは有名な話ですが、当時から“ブラックミュージック”とも呼ばれる、海外のHIP-HOPなどを好んでいて、クラブにも顔を出して踊っていたことが報じられています。そして、これが平野さんの目指す音楽の方向性にも影響を与えた、と」(前同)

 記事では、“平野は昔から『王道アイドル』ではなく『アーティスト』志向が強かったのでそれが退所を考える一因となったかもしれない”という旨の関係者の証言が報じられていた。

 それを裏付けるようにキンプリは王道のアイドルとは違う本格的なHIP-HOPなどに挑戦していたほか、平野本人も4月19日発売の『週刊TVガイド』(東京ニュース通信社)で次のように語っていたのだ。

《(デビュー)当時はどこへ行っても「王子様」と言われて、正直恥ずかしかったし、危機感を感じていました。本人がいちばん「王子様」なんて自覚してないのに、大丈夫かなって(笑)》

 キンプリは2018年にデビューしてからアイドルの王道を突き進んでいるように見えたが、裏で平野は葛藤していたのかもしれない。

「そもそも、デビュー当時の時点で平野さんは、素の自分と、“王子様”の方向性の違いのようなものをうかがわせていました。

 デビュー年の2018年、『連続ドキュメンタリーRIDE ON TIME~時が奏でるリアルストーリー~』(フジテレビ系)では、グループのデビュー発表からの8か月間に密着したドキュメントが流れましたが、そこで平野さんは、早くも“アイドルの自分”に限界を感じているような発言をしていました」(同)