■「俺アイドルに向いてないんスよ」とデビュー当時から公言
たとえば、『RIDE ON TIME』では雑誌のグラビア撮影のためにうさぎの耳をつけていた際の様子に密着していたが、
「俺は21になってもこういうことをするのか……いくつまでこれするんだろ、俺?」
というボヤきに対し、スタッフが「35くらいまで」と返すと「しんど!(しんどい!)」と嘆く場面があった。
この件を雑誌撮影後に『RIDE ON TIME』のスタッフが尋ねると、
「いやホント、俺、アイドルに向いてないんスよ」
と断言。そして、歌やダンスは好きだが「胸キュンなセリフ」に苦手意識があり、
「わりと僕は男らしい人に憧れてたり、“男らしいね”って言われる方なので。うさ耳……男らしい人がするのかな?」
と、率直な思いを吐露。
さらに、移動する際は自分のもっさりした歩き方を「おっさん」と評し、スタッフに「アイドルらしくないところが親近感が湧いた」と言われたこと、変にアイドルぶらない理由は「逆にファンにウソをついてしまうことになるので、ナチュラルな僕を好きになってもらいたい」というポリシーゆえとも、平野は明かしていたのだ。
「本当に根っから、アイドルではなくアーティスト志向だったのでしょう。だからこそ、キンプリの5年間で普通のアイドルとは一線を画した高いダンスパフォーマンス歌唱、そして“王子様”とギャップのある男らしさなどで、多くのファンを魅了し続けてきたと言える。
しかし、だからこそ、5年が過ぎても目標である海外進出を果たせない状況は、強い向上心のある平野さんにとって限界だったのかもしれませんね。もちろん平野さんはファンを大切にしていたし、グループやジャニーズという組織も愛していたとは思いますが、葛藤の末、やはり“退所”という選択に至ったのではないかと……。
キンプリから脱退、そして退所の直前に別件が大きく騒がれてしまっていますが、彼の“ジャニーズ卒業”が幸せなものになればいいですよね……」(前出のワイドショー関係者)
正統派の王子様のように見えて、実は最近のジャニーズでも特にアーティスト志向の男だった平野紫耀。脱退は残念だが、これから世界へと羽ばいていくのだろう。