■『ミヤネ屋』は“頑張った感”アピール!?

 ジャニー氏が生きている間に問題が解決しなかったのは、広告業界も含めたメディア界・芸能界に強い影響力を持つジャニーズ事務所に忖度して、問題を報じなかった民放各局の責任もあるだろう。前出のテレビ局関係者が続ける。

「報道しなかったことの責任に言及したのは、TBS『news23』(月~木・23時~・金・23時58分~)の小川彩佳アナ(38)と『DayDay.』の武田真一アナ(55)くらい。そう考えると、まだまだ民放各局のジャニーズへの忖度は残っていると言わざるを得ません」

 午後の時間帯のワイドショーでは、『ミヤネ屋』(日本テレビ系・月~金・13時55分~)がトップで報じたが、『ゴゴスマ』(TBS系・月~金・13時55分~)はスルーだった。

「『ゴゴスマ』はA.B.C-Zの河合郁人さん(35)がレギュラーですから、気を遣ったのかもしれない。そういう意味では、番組冒頭でこの問題を扱った『ミヤネ屋』は攻めの姿勢を見せたと言えます。

 ただ、性加害の具体的な内容やジャニーズ事務所のメディアへの影響力といったところの放送はなく、今後の対応についての言及がほとんどで、内容はかなり甘いものでした。正直言って、“一応ちゃんと報じましたよ”という事実を作り、“忖度しない姿勢”を見せただけ、という感じでしょうか。

 もちろん、完全にスルーするよりはマシで、“上手くやった”と見ることもできますが、意義のある報道ではなかったように感じますね」(前同)