ジャニーズ事務所の創設者でもある故・ジャニー喜多川氏(享年87)による所属タレントへの性加害問題。3月の英国公共放送・BBCの特集放送、その後の元ジャニーズJr.カウアン・オカモト氏(26)による告発を機に話題となった本件だが、ついにテレビや新聞の枠を超え、議論は国政の場にまで展開している。

 性被害の実態に関して告白したカウアン氏と橋田康氏(37)は5月16日に立憲民主党が不定期で行なうヒアリング会合に出席し、ジャニー氏からの性加害問題を告発した。

 冒頭、立憲民主党の長妻昭政調会長から紹介を受けた2人だが、カウアン氏の口から発せられたのはジャニー氏による性的搾取の実態だった。

「ジャニー喜多川さんの自宅マンションで、口淫など性的被害を受けました。その後、2016年にジャニーズ事務所を辞めるまで、ジャニーさんのマンションや滞在先のホテルなどで合計15~20回ほど性的被害があった」

 と告白。さらに、

「芸能界に限らず、絶対的に立場が上の人からの要求を拒むのは難しいと思います」

 と続け、ジャニー氏が事務所内でその権力を使って少年たちを思うがままにしていた過去を明かしたのだ。