■立憲民主党の「狙い」は?
1998年にジャニーズ事務所に入所した橋田氏も、カウアンの発言に同調するように自身の性被害を吐露。13歳頃に2度、ジャニー氏から性被害にあったと述べ、
「まっすぐにエンターテイメントの世界を走れるようにするのが大人の役目だと思う。子どもたちを守る環境が作っていければ……そういう形で報道として残せればいいなと思います」
と、語ったのである。
カウアン氏と橋田氏、国政の場にまで出てきてジャニー氏からの性被害を告発した2人。この2人が立憲民主党の会合に出席し発言した背景にはどのような理由があるのか。全国紙政治部記者が解説する。
「支持率が伸び悩む立憲民主党だけあって、話題になっているものはすぐ飛びつく。国対委員長代理や旧統一教会被害対策本部副本部長を務める山井和則衆院議員(61)は、この問題にご執心。2人を、立民が不定期で行なう会合に呼び出し、政治利用しようという意図が透けて見えます」
会見が行なわれた翌日には、安住淳国対委員長(61)も記者団に対し、ジャニーズの性加害問題に、
「長年見て見ぬふりをしていたメディアにも大きな責任がある」
と言及。さらに、
「ジャニーズは民放も含めて大きな影響力を与えていたわけだ。しかし、(問題が)一線を越えたら、必ずそうしたことに対して社会的には許すことはできない」(前同)
と述べ、ジャニー氏の性加害問題に強い姿勢を見せたのである。