■90年代から徹底追及の構えを見せていた『週刊文春』
その後、1999年10月から、『週刊文春』が14週にわたって性被害告発を連載。ジャニーズ事務所は文藝春秋を提訴したが、東京高裁は2003年、”セクハラ”に関する記事の重要部分は”真実”という判決を下している。
その間も、元ジャニーズたちは黙っていたわけではない。
データハウス『ジャニーズの逆襲』(中谷良/1989)に続いて、鹿砦(ろくさい)社が『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(平本淳也/1996)、『二丁目のジャニーズ』(原吾一/1998)、『ひとりぼっちの旅立ち』(豊川誕/1997)、『SMAPへ そしてすべてのジャニーズタレントへ』(木山将吾/2005)など、元ジャニーズによる告発本が次々に出版された。
しかし、大手マスコミは“ダンマリ”だった。出版関係者が内情を明かす。
「こういったスキャンダダラスな話は本来週刊誌、女性誌が得意とする分野なのに、スルーするようになったのには理由があります。“カレンダー利権”が登場したのです」