■スノスト、なにわ、キンプリ……「トップJ」カレンダーの裏事情

 そんなカレンダー利権を近年、最も享受していたと噂されるのが新潮社だ。別の出版関係者がその背景に噂される“事情”を明かす。

「業界内で新潮社が、ジャニーズカレンダー市場に参入したのは最後発。しかし、毎回、人気グループのカレンダーを手掛けることで有名でした。ジャニーズカレンダーは4月はじまりで翌年3月までなのですが、直近から振り返ってみても、今年(2023―2024)が『SixTONES』。昨年は『なにわ男子』、順に遡って『Snow Man』『King&Prince』です。

 一代前の辣腕編集長が事務所トップと話をして、ジャニーズのネガティブネタには触れない代わりに、“いま最もキテる”グループを担当させてもらえるような算段を取りつけた、とささやかれていますね。ちなみに、今年元旦のジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦さん(47)の独占インタビューを掲載したのも、『週刊新潮』のWEB版のデイリー新潮でしたね……」

 一方で、現役週刊誌記者が“記者事情”に言及する。

「今、週刊誌はどこ厳しい。売れ行きは下がる一方なのに、社員の給料が高いから、正直作れば作るだけ赤字といってもいい。新潮に限らず、各社WEB版とカレンダーでなんとか収支のつじつまを合わせているというのが現状です。それなのに契約更改の際には、編集長からジャニーズカレンダーがあるから、赤字幅もまだマシ、という話を耳にタコができるくらい聞かされていますよ」

 旬なネタがあれば喰いつくのが週刊誌だが、そうも言っていられない懐事情が背景にはあるというわけだ。「ジャニー氏の闇」を追及できる週刊誌は、もう『週刊文春』だけなのかもしれない――。