■前の『教場』のほうがよかった?

「ようやく、風間の過去がフィーチャーされたのに、数字は振るいませんでした。視聴者の“警察学校の話が見たかった”という声がまさしくその理由で、公式サイトで謳われている、“あの最恐の教官はいかにして誕生したのか?”というテーマは求められていなかったということですね。今回の数字は、テーマ設定をした制作サイドのミスが招いたといえるでしょう」(ドラマライター/ヤマカワ)

 それでも、教え子の新人刑事役として、赤楚衛二(29)、新垣結衣(34)、北村匠海は好演していたのだが……。

「従来の『教場』を求めている人は、新人刑事1人につき2話だけでなく、キムタクとの絡みをもっとじっくり見たかったのでは? さらに、先に犯人を明かしてから、主人公が犯人を追い詰めていく、“倒叙”スタイルのミステリーなのに、肝心のトリックが“廉価版”の『古畑任三郎』と言われるほどお粗末。キムタクを前に出すだけで数字が取れた時代は、もう終わったということですね」(同上)

 次回からは白石麻衣(30)が登場し、新垣結衣も襲撃事件の実況見分に参加するようだ。はたして、視聴者が求める『教場』らしさは、見られるだろうか?