■ジャニー氏問題で大逆風の中、俳優と社長業両立の難しさ
現在のジャニーズ事務所では、創業者のジャニー喜多川氏(享年87)による加害問題がNHKの『クローズアップ現代』などで報じられたり、元ジャニーズJr.からの告発が相次いだりと、長年各メディアが沈黙を貫いていた“ジャニー氏の闇”が本格的に明るみに出始めている。
5月18日、『Yahoo!ニュース』に『文春オンライン』の関連記事が掲載された際は甲南大学名誉教授で弁護士、刑法学者の園田寿氏が、
《この問題が精算されないうちは、メディアはジャニーズという企業と一定の距離を置くべきではないかと思います。つまり、従来のような関係を続けていくことは、ある意味でメディアの利益相反(「右手で糾弾し、左手で利益を与える」)となるのではないかということが気になりました》
と、コメントを寄せている。
「井ノ原さんの場合、単にジャニーズ所属のタレントというだけでなく、ジャニーズJr.を育成する関連会社ジャニーズアイランドの社長でもありますからね。ジャニー氏の過去の大問題を解決に導く役目もあるわけです。
ジャニーズタレントのテレビ出演にさえも厳しい目が向けられるなか、井ノ原さんはその中枢にいるわけで、その見え方はなかなか好意的には映りづらいですよね。加えて、『特捜9』は今、求められる若い層の数字が全く取れないわけで……このまま事態が好転しなければ、シリーズ終了の未来もありそうです」(前出の制作会社関係者)
season12まで続いた『警視庁捜査一課9係』の半分、season6まで続いている『特捜9』。二足の草鞋を履くイノッチの厳しい戦いは当分、続きそうだ――。