福原遥(24)がヒロインの舞を演じる連続テレビ小説『舞いあがれ!』が、暗い展開が続いたこともあり、視聴者離れを起こしているようだ。
NHKの公式サイトによると、『舞いあがれ!』は、“さまざまな困難に翻弄される今、空を見上げて飛ぶことをあきらめないヒロインの物語を通して、明るい未来への希望を届けます!”と、説明されている。この中の「さまざまな困難」が年明けから現在にかけて連続で展開され、かなり重い朝ドラになっているのだ。
それらをざっくり書くとこうだ。リーマンショックの影響で、舞の実家である工場が経営危機に陥る。兄の悠人(横山裕/41)は工場をたたむことを父の浩太(高橋克典/58)にすすめるが、浩太は受け入れず、親子は対立する。その浩太は再建の道を模索する中、突然に倒れて死んでしまう。舞はパイロットになることをあきらめ、母のめぐみ(永作博美/52)と工場を立て直すことを決意。まずはリストラを進めるもなかなかうまくいかない。さらに自分を支えてくれていた恋人の柏木(目黒蓮/25)とも別れてしまい……。
この暗黒展開の中で救いとなったのが、めぐみと舞の親子を励ました祥子(高畑淳子/68)と、姿こそ見せないが短歌で舞の先行きを示し続けた貴司(赤楚衛二/28)の2人だろう。しかし、それらとて、めぐみと舞を奮い立たせはするものの、困難を打開する決定打とはならない。朝にはふさわしくない、重苦しい展開が続いているのだ。