■ほぼほぼ『下町ロケット』

 そんな暗黒朝ドラ『舞いあがれ!』に対して、ツイッターでは「もう暗い展開やだー」「そんな簡単に好転するとは思ってないけど暗い話題の連続でツラァ」「新年明けてから暗いドラマ展開重なりすぎ! お父ちゃん死なせずに、パイロット物語でよかったのに。柏木とも別れ、何かかわいそうな舞。視聴率下がるの無理ないわ」など、悲鳴に近い声がここのところ増えている。

 実際、視聴率もイマイチだ。昨年10月に始まった頃こそ、週平均で16%台(ビデオリサーチ調べ/関東/世帯)を記録していたが、年末から年明けにかけては15%台。内容とともに、パッとしない状態が続いている。

 暗い展開が続く中、せめて工場をうまく建て直し、舞がパイロットに復帰して大空を飛び回るようになれば……と我慢して見ている視聴者も多いのだろうが、残念ながらその思いは叶わなそうだ。この町工場をめぐる展開が、しばらく続きそうなのだ。

 NHKが1月11日に新キャストを発表したのだが、その面々がどれも工場、ものづくりに関わる人ばかり。荒金正人(鶴見辰吾/58)は、重⼯業の国内トップクラスである「菱崎重⼯」の重役。再登場の安川龍平(駿河太郎/44)は、東大阪市の町おこしを担当する職員。我妻花江(久保田磨希/49)は、東大阪で板金加工を専門とする工場の女性社長。まるで『下町ロケット』(TBS系)と見紛うような布陣となっているのだ。