■“目で訴える演技”が特に好評だった

 長尾の演技について、特に“思い出の人”として共演するシーンが多かった木村文乃(35)は、

「大人になった露伴さんのことを意識しながら、絵のことも意識するような、たくさんやらなきゃいけないことがあったと思います。ですが監督と綿密にコミュニケーションを取りながら、きっと露伴さんは若いときこうだったんだろうなと思わせてくれる立ち振る舞いが素晴らしかったと思います」

 と、5月27日に東京のTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行なわれた公開記念舞台挨拶でコメント。

 また、ぜひ実際に手に取ってほしいが、映画パンフレットのプロダクションノートには映画のキモである重要なシーンの演技を、

《「自信のなさ」が見え隠れするものの、漫画家としての「信念」や「誇り」はすでに芽生え始めている。その揺れ動く心情、真っ直ぐな瞳の輝きを長尾謙杜が露伴として体現しているのを目の当たりにし、なぜ彼がキャスティングされたのかが理解できた気がした》

 と、記録されているのだ。

 鑑賞者からも、

《長尾謙杜くんの演技上手すぎるしカッコいいしでびっくりしたからそこに注目して観るのもありだと思った、結構長尺出演してたし》
《監督が憂さを求めて長尾くんを選んだ理由が詰まってた目で訴える演技が良かった》
《ジョジョラーでなにふぁむ(※なにわ男子ファンの通称)ですが映画、構成も演技も最高でした》

 と、好意的な声がSNSで多く寄せられている。

「一方で、長尾さんに非はないんですがジャニーズタレントの宿命といいますか、一部ファンのマナーの悪さが指摘されていて……。

 公開舞台挨拶で最前列の席なのに “応援うちわ”を出して後ろのお客さんの視界の妨げになったり、作品そのものには興味ないのか、挨拶だけ見て帰ってしまうファンがいたようです。こうした行ないに対しては、なにわ男子のファンも苦言を呈しています」(前出の映画ライター)