■赤楚衛二らを活かしきれなかった脚本
「白石演じる鐘羅路子は、これまでの新人刑事に比べると、キャラの背景説明が少なく、ただの“うかつ”な女性刑事という印象で終わってしまいました。背中をあらわにするなど、肌の露出は多かったものの、それに意味があったわけではなく、単なる肌見せ要員と言われても仕方ないでしょうね」(ドラマライター/ヤマカワ)
物語は終盤に入ってきたのだが、「どの登場人物も事件も描写がペラペラでない? “~の法則”とか、それっぽい用語をセリフに使えばいいってもんじゃない」「赤楚くん、新垣さん、北村くん、白石さんたちの、横のつながりのない脚本にガッカリした。まるで俳優さんを客寄せパンダよろしく起用したかのよう」など、いまだに演出や脚本へのツッコミの声が多い。
「新人刑事役の俳優たちが話題になりましたが、結局、出ては消えの繰り返し。視聴者の指摘の通り、横のつながりがあったり、成長しての再登場などがあれば、視聴者の反応も変わったはずです。風間と千枚通しの襲撃犯・十崎の絡みで、物語に最後の山を作るのかもしれませんが、それだけでは盛り上がりに欠けそうですね」(前同)
1人目の新人刑事・瓜原を演じた赤楚衛二(29)が、今期放送中のドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)で、山中のロケが続いていたなど、スケジュールの都合で難しかったのかもしれない。しかし、ゲスト俳優をうまく生かしきれなかったのが、本作が失速した原因のひとつであることは間違いないだろう。
次回第9話では、第7話の冒頭で一瞬だけ登場した、2人目の新人刑事・隼田聖子(新垣結衣/34)が自ら志願して、遠野章宏(北村匠海/25)が刺された事件の専従捜査チームに入るようだ。後半の盛り上げ要員として、新垣の再登場に期待したい。