ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)が過去に行なっていたとされる所属タレントへの加害問題。いまだに事態が収束する気配がないこの騒動だが――。

「6月12日に、ジャニーズ事務所はこの件で会見を開くとのことです。5月26日に、ジャニーズは『外部専門家による再発防止特別チーム』の設置を公表しました。前検事総長の林真琴弁護士、公益社団法人『被害者支援都民センター』理事長で精神科医の飛鳥井望氏、性加害の被害者支援を実践する臨床心理の研究者の3人。

 そのメンバーが、12日の13時から都内で記者会見を行なうといいます」(夕刊紙記者)

 また、ジャニーズ事務所は、「コンプライアンス遵守、再発防止策の確実な遂行を含めた経営体制の改善と強化」を目指し、社外取締役が7月1日付で就任予定だとも発表している。

 社外取締役は、WBCで侍ジャパンのヘッドコーチを務めた白井一幸氏、環境省の前事務次官で日本製鉄顧問の中井徳太郎氏、第2東京弁護士会の藤井麻莉弁護士の3人である。

「企業として、創業者であるジャニー氏の“闇”の解決に取り組んでいく。その強い姿勢、活動方針を示すために『再発防止特別チーム』を前面に出して、しっかりと見解を示したり、質疑応答をしていく――そうした会見になると考えられますが、ただ、この会見は、ジャニーズファンを含めた世間が、再び同社に対して不満や怒りを感じてしまう結果になるのでは、と言われてしまっていますね……」(前同)

 その理由は、“代表”の不在だという。

「ジャニーズ事務所の社長でジャニー氏の姪である藤島ジュリー景子社長は、この会見を欠席する、とみられているんです。ジュリー氏は5月14日に公式サイトで騒動について謝罪動画と声明文を出しましたが、それは一方的なもので、会見などは開いていません。

 しかも、結果的に所属タレントばかり矢面に立たせる形になっていることから、厳しい批判の声が相次いでいますよね」(同)