■5億円を肩代わりしてもらった小出

 NHK以外でも、しっかりとカネを払わせるところはある。

「NetflixやAmazonプライムビデオなど外資系のところですね。やはり外資系の企業ですから、彼らは、最初に交わした契約書の内容を絶対厳守します。

 ネトフリについては、小出恵介さん(39)の降板騒動がいい例ですよね。小出さんは明石家さんまさん(67)プロデュースのドラマ『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』に主演し、撮影も終了。あとは公開を待つばかりでしたが、2017年に『FRIDAY』(講談社)で未成年女子との飲酒などが報じられて、無期限活動休止処分に。主演を玉山鉄二さん(43)に差し替えて撮り直すことになり、まる1年配信が延期される、という騒動がありました」

 その結果、小出は他の仕事も含めて総額5億3305万円にもおよぶ負債を背負うことになってしまった。ただし、2018年6月1日に小出の個人事務所『夕顔』は、東京地裁から特別清算の協定案認可を受けて、この問題を解決した。

 小出は、協定案認可によって5億超の負債の債権者を、当時所属していた大手事務所にする協定を結んだ。その事務所に1000万を支払うことで、残債権の支払いを免除。負債を肩代わりをしてもらったのだ。回収不能債権は、同年3月期に引当金として全額計上済みだと、当時、信用調査会社『東京商工リサーチ』が明らかにしていた。

 CMにドラマ、映画に外資系企業が制作する配信作品、三者三様のやり取りが行なわれている違約金、賠償金事情。高額な請求されそうだと報じられている猿之助、広末、永山絢斗は、それぞれうまく“落としどころ”を見つけられるだろうか――。