6月19日、木村拓哉(50)主演の連続ドラマ『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)の最終回が放送された。最終回の平均世帯視聴率は10.6%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録し、第2話以来の視聴率2ケタを記録した。最終的な全話平均視聴率は9.8%となった。

 最終回の視聴率は第10話の9.4%から上がったものの、内容に不満を覚え「ガッカリした」と嘆く視聴者も少なくないようだ。

「『教場0』の最終回は、なぜ風間が刑事を辞めて『教場』で指導官をやることになったのかが描かれました。それ自体は非常に納得のいくドラマが描かれていたんですが、同時に宿敵を見逃してしまう展開だったことが、不満の声が多く出ている理由の1つですね」(テレビ誌編集者)

『教場0』は、森山未來(38)が演じている十崎波琉が、ラスボスのような存在として描かれていた。千枚通しを凶器に、北村匠海(25)が演じる若手刑事・遠野を襲ったり(後に死亡)、風間の眼を刺して失明させたりと、非常に凶悪な人物である。

 十崎は風間が15年前に逮捕していて、本編3か月前まで刑務所に服役していた。その前科と風間襲撃事件で警察も追っていたが、巡回中の若手警察官がミスを犯してしまった。“わざと十崎にぶつかって騒ぎ立て公務執行妨害の体で逮捕する”といういい加減なやり方で強引に拘束した様子がSNSで拡散されたうえ、証拠も証言も不十分。十崎があっさり釈放されてしまったのだ。

 そして、ラストシーンで十崎は警察学校で指導官をしている風間の前に突如姿を見せて、

「妹はどこだ?」と問いかける場面で、『教場0』のタイトルロゴがドンと登場し、最終回は終了した。妹が誰を指すのかは、現時点で完全に不明である。

「この続編ありきの不完全燃焼なラストに不満を抱く声が多く上がっていますね。そして、もう1つの視聴者の不満点は、『教場0』のセールスポイントだった“5人の新人刑事たち”と、“復活俳優”の最終回での扱いの悪さです」(前同)