■1年間『仮面ライダー』を演じたことで激変したルックスと演技力

 ちなみに、過去に“初代『龍が如く』の桐生一馬”を演じたことがある俳優は2人。2007年公開の実写映画版で北村一輝(53/当時37)、2015年の舞台版で滝川英治(44/当時36)がそれぞれ演じていた。やはり、竹内には若すぎるかもしれない。

 ファンの間でよく「実写化するなら元TOKIO長瀬智也(44)がいい!」という声が出ることからも、求められているルックスや体格の方向性が分かるだろう。

 だが、竹内は過去に2度「激変」に成功した実績があるのだ。そのため、今回の実写版『龍が如く』で新たな姿を見せてくれるかも――そんな期待もある。

 1度目は、竹内の出世作として知られる、2014年~2015年放送の主演ドラマ『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)での実績だ。

 竹内が演じていたのは、警視庁の怪奇事件専門の部署・特状課に所属する若手刑事の“泊進ノ介(とまり・しんのすけ)/仮面ライダードライブ”。失礼を承知で書くと、第1話時点では、現在の竹内からは想像がつかないほど演技力が拙かった。雑誌『てれびくん』(講談社)や、公式サイトのキャラクター写真も明らかに撮りなれておらず、表情も引き締まっていなかったため、初報の時点でルックス面の評判は、あまり高くなかった。

※画像は竹内涼真の公式ツイッターアカウント『@takeuchi_ryoma』より

 こうなってしまった理由は、衣装や髪型も影響していると思われる。

 当時、仮面ライダーの主人公の衣装は民族衣装やロゴ入りパーカーなど、一目で分かりやすい、特徴的なファッションが多かった。

 一方で、竹内演じる泊の衣装は、他の刑事ドラマにそのまま使えるような、シンプルなスーツと、赤いネクタイ。主人公っぽい雰囲気を出すことが難しく、“着られてる感”も拭えていなかった。

 また、髪型も刑事らしいシンプルな七三分けのため、金髪や長髪などによる“髪型補正”もなかったのだ。