■「あなたは呪いじゃない。祝いじゃ」
こうした事態に、失意の綾と竹雄は通いなれた裏山の神社裏を訪れたが、そこで綾は竹雄に「夫婦になろうか」と突然言い出す。明らかにヤケで言っているのが丸分かりだったため、竹雄は「嫌じゃけ」とバッサリ拒否。しかし、「私が(酒蔵にとって)呪いながじゃ」と嘆く綾に対して、
「あなたは呪いじゃない。祝いじゃ」「峰屋の祝いの女神じゃき」「わしはそういう女神様に欲しがられたいがじゃ」
と、心からの思いを伝えたところ「竹雄……めんどくさいき」と笑いながらも竹雄にキスをする――というシーンが描かれたのだ。“神社の狛犬が遠くで2人の告白を明後日の方向を見ながら聞いている”という凝った構図だったことも手伝い、
《どんな嫁でも、綾様ならいいよね、竹雄、良かったね》
《喉から手が出るほど欲しい言葉を今の綾からは言われたくないって大好きな相手にはっきり自分の意見言えるのすごいし、信念揺らぎそうな綾に自分のほんとの気持ちを再確認させてくれるような、前向きになるような言葉をかけてくれる竹雄、最高だわ。わたしも竹雄ほしい》
《竹雄と綾の初ラブを見ないふりしてくれる狛犬(いやたまたまこの位置なだけだよ)》
という感動、祝福の声が、SNSに多く寄せられた。