■「わしが二度とそばを離れんと誓うたがはあんただからやき」

 第15回(4月21日放送)1度目の上京に同行し、竹雄と万太郎は牛鍋を楽しんだ。しかし、食後に万太郎は突然いなくなってしまい、幼少期に万太郎を探し回った記憶がよぎって竹雄は大慌て。その後、無邪気な笑顔を見せてからかったのだとネタばらしをする万太郎に、

「ふざけんとってください!」「わしがお仕えしゆうがは峰屋のご当主じゃき。けんど、こんなに腹が立ってぐちゃぐちゃになるがはあんただからやき。子どもの頃、わしが二度とそばを離れんと誓うたがはあんただからやき」

 と、万太郎に行き場のない感情を伝えた。

 このシーンが、

《あんただからやきってもうプロポーズやん。たまらん》
《泣いちゃう。竹雄の深い愛情》

 と、当時大いに話題を集めたのである。

「志尊さんのスーツを見事に着こなす抜群のスタイル、可愛さの中に凛々しさがある甘いルックス、そこに雄々しい真っ直ぐで熱い言葉が乗っかってくる。しかも、その言葉は“萌える”と大評判の土佐弁なわけです。視聴者からも“土佐弁が萌える”というコメントが上がっています。三拍子どころか四拍子そろった竹雄が視聴者をメロメロにするのは当然でしょうね」

 綾に対する再三の告白。万太郎に対する熱い思い。『らんまん』で多くの名場面を生んでくれた竹雄が迎えたひとつのクライマックス――これからも彼の活躍が見逃せないが、はたして――。