7月5日のダウンタウンの冠番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)は、事前の予告では「意外なもう1企画も!」とだけ告知されていたシークレット企画が放送された。いつもの『水ダウ』のノリとはかけ離れつつも、非常に攻めた内容だったことが大注目を集めている。

 この日、『水曜日のダウンタウン』が放送したのは「津軽地方の不正選挙 えげつない説」と銘打った、青森県津軽地方で頻発している不正選挙疑惑についての特集だった。

 津軽地方は、特に1970年代をピークに選挙に関する不正が蔓延していることで有名な地域。さすがに現代は改善したものの、2014年には「平川市議会で定数20人のうち15人が公職選挙法で逮捕される」、2019年には「三戸町で町会議員13人のうち9人が現金を受け取った疑いで辞職」といった事件もあり、同地に根付く問題となっている。

 この津軽選挙について『水曜日のダウンタウン』は、若干のギャグを交えつつも当時の様子をVTRやイラストで再現した。

 さらに、実際に現地に赴いて当時を知る津軽地方の住民たちにも企画班が取材を敢行。実際に賄賂を受け取った60~80代の住民や、「野党と話したせいで村八分にされ引っ越しを余儀なくされた」という悲痛な老人の体験談も飛び出した。

 さらに、“お金を渡す側”だった人々や、前述の2014年の事件で逮捕された元市議までもが、足元だけだったがVTRに登場。昔の話とはいえ、元市議以外の多くの住民が顔出しでインタビューに応じていたのも印象深い。

 非常に攻めた内容にダウンタウンの松本人志(59)は「(同局の)『news23』とコラボ?」「青森はオンエアしてないんですか」と、さすがに動揺を隠せていなかった。