■有識者も「ドキュメンタリーのあるべき姿」と絶賛
しかし、同放送はツイッターで「津軽選挙」や「水曜日のダウンタウン」がトレンド入りするなど視聴者には大好評だった。
「2022年10月クール、フジテレビでは報道番組と政治を描いた長澤まさみさん主演の『エルピス』(カンテレ制作)というドラマが放送していました。
『エルピス』では、主人公が自分の番組を利用して“権力で葬られるのが目に見えている映像を予告せずぶっつけ本番で流す”という手法で晒しましたが、これを思い出した視聴者も多かったようです。《バラエティでゲリラ的に社会派の特集を放送するやり方、エルピスそのもの》などの声がSNSに寄せられています」(テレビ誌ライター)
『エルピス』みたい、という指摘は『水ダウ』総合演出の藤井健太郎氏も把握しており、《エルピスみたいな展開になって来たぞ》という一般人ツイートを引用し、
《ウェンズデーボンボンじゃないのよ。》
と、『エルピス』劇中の情報バラエティ番組『フライデーボンボン』にちなんだツイートをしている。
また、一般ユーザーだけでなく、
《今のモザイクだらけなメディアの中で、証言する方々のほとんどが顔出しだったことで映像の迫力が増していて、森達也さんが著書に書かれていたドキュメンタリーのあるべき姿を見た説でした》(構成作家・コピーライターの鈴木達也氏)
《政治に興味のない人も見る番組だからこそ価値あるし、人気番組のかっこよすぎる使い方。攻めてる。
これをTBS社長が報道番組のキャスター発言と真逆の「報道はジャニーズ事務所への忖度はない」と語った日にオンエアするのも運命的。》(ライター・グラビア評論家の徳重龍徳氏)
など、有識者からも称賛の声が寄せられている。