■ガンダムとコラボの驚きの展開!

「いざ放送が始まると、橋本・山田ペアの圧倒的なビジュアルの良さや、嘘くさくて白々しい“理想の夫婦生活”を動画配信している際の表向きの顔と、素の冷めた顔で毒舌を吐き合うギャップの面白さなどが大好評。どんどんコア視聴率も上がり、早々に『教場0』を超えるコア4%前後に達し、それを維持し続けました。さらに、まさかの『ガンダム』とのコラボもあり話題になりましたね」

 ドラマの放送当時、TBSではアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が放送されていた。同作にはグエル・ジェターク(声:阿座上洋平)という人気イケメンキャラがいたのだが、『王様に捧ぐ薬指』の第7話(5月30日放送)に、蛙亭イワクラ(33)演じる、熱烈なグエルオタクの女子が登場。「推しと結婚する!」と言い出し、実在のグッズで祭壇を作り、等身大パネルを並べて推しとの結婚式を挙げるシーンが、「予想外のコラボ」とネットを盛り上げたのだ。

※画像は蛙亭の公式ツイッター『(@kaerutei_staff』より 

 なお、三浦獠太(25)演じるレギュラーキャラクターの社員・竹本も、アニメ化もされた『五等分の花嫁』(講談社)の大ファンという設定であり、デスクには多くの公式グッズが飾られていたのも、注目を集めていた。

「これに限らず、結婚式を挙げたがるゲストや、橋本・山田演じる綾華と東郷のそれぞれの家族、会社の従業員など、多くのキャラが生き生きとしていて、それぞれにしっかり見せ場やドラマがありました。こうしたサブキャラの魅力も、物語に深みを与えられたところがあるでしょうね。

 橋本さんは初主演地上波連ドラで大成功し、近年数字的には不調気味だった山田さんも、イケメン&名役者ぶりを存分にアピールできた。4月クールでは、福山雅治さん(54)主演の『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)がコア視聴率の高さではナンバーワンでしたが、それはある意味予想通りだった。下馬評を裏切り、『教場0』を凌ぐ好結果を叩き出した『王様に捧ぐ薬指』が、最も成功したドラマ、と評価されるのかもしれませんね」

 橋本環奈、恐るべし、と言ったところか。果たして、7月クールの「ドラマコア視聴率バトル」を制するのは、どの作品なのか――。