■「あれは今もただ私の妻というだけで、女ではなか」
『らんまん』に関しては、第51話で伊礼彼方(41)演じる既婚者の高藤が「何度も言いますが、あれは今もただ私の妻というだけで、女ではなか」という最低すぎるワードで現在の万太郎の妻・寿恵子(浜辺美波)を愛人にしようとしたシーンが有名だったが、今回の田邊教授の「虫けら」は、それに勝るとも劣らない発言である。
「ただ、歴代の朝ドラを振り返ってみると、『らんまん』の田邊教授は、当時の状況を考えればまだマシかもしれません。朝ドラは我の強い登場人物が多いだけにキャラ同士の対立も多く、田邊教授の“虫けら発言”が霞むレベルで酷い暴言が飛び出したことも珍しくありません。
暴言以前の問題でいろいろと物議を醸した『ちむどんどん』が、近年では記憶に新しいですね」(前出のテレビ誌ライター)
2022年度前期に放送していた、黒島結菜(26)主演の『ちむどんどん』。同作は多くのメインキャラがあまりに身勝手だったり無神経だったり問題行動を起こしまくっていたことで有名な作品。
主人公の暢子(黒島)でさえ、第106話で開いた店の経営が悪化している際に、一度自分の店を潰した経験のある矢作(井之脇海)の助言に対して、「うちは矢作さんとは違います」と言い返してしまう無神経ぶりである。
そんな『ちむどんどん』だが、特に視聴者をドン引きさせてしまったのが、宮沢氷魚(29)が演じていた、暢子の夫・和彦の発言だ。
「和彦には暢子と結婚する前、6年間交際して婚約していた大野愛(飯豊まりえ)という婚約者がいました。しかし、和彦は暢子と再会してから、どんどん暢子に心が移り始めていた。そして、最終的に暢子を選びます。この時点で暢子の“略奪愛”感はひどかったですが、視聴者の間で特に問題となったのは、和彦が愛に別れを告げる際の発言と態度です」(前同)