■「家族は邪魔になる」VS「死んでくれ」暴言の応酬
『半分、青い。』の第105話では、
「死んでくれ。死んでくれ、涼ちゃん。そしたら許してあげるよ。別れてあげるよ」
と、主人公の鈴愛(永野)が、間宮祥太朗(30)演じる夫の涼次に言い放つ場面があった。
涼次が映画監督になる夢を叶えようと、5歳の娘がいるにもかかわらず鈴愛に離婚を切り出し、「僕は定職に就かない。フリーターになる。家族は邪魔になる」とまで言ったことを受けての、悲痛な返しである。
この夫婦のやり取りについて脚本を担当した北川悦吏子氏は放送当時、
《この一年半、私は家族を捨ててたのも同然です。なにも関知しなかった。そうじゃないと書けなかった。こんなハンパな作家の私ですら、そうなんです》
《友人の脚本家もやはり、別居しました。物を創るって、隣にいる人からしたら、『罪』なんだ、と思っています。そしてその本人も辛い。創るだけでつらい》
などと、涼次サイドに寄り添ったツイートをしていた。クリエイターと家庭の板挟みからくるジレンマの実体験を、作品に落とし込んだのだろう。
「『らんまん』では、高藤が“ヤバ藤”と呼ばれていましたが、田邊教授の本性が露わになり“上には上がいた”と視聴者をドン引きさせています。まだ物語は中盤。さらなる暴言を飛ばす強烈なキャラが出てくるかもしれませんね」(前同)
朝ドラは、ゆったりした気分で見れそうで、意外とそうでもない!?