■悪役が続く今野の転機となるか

 7月10日放送回では実績が出ていないことについて、他の教授から嫌みを言われストレスが溜まっていた田邊教授に、大窪が腹いせのように当たり散らされる描写もあった。

《徳永、大窪コンビ、田邊教授への不信感増してるからね。万太郎への信頼が増すよね。田邊教授も色々大変そうではあるけど》《田邊教授も可哀想だけど、言われるがままで戸惑いながらも悔しさも滲み出る大窪さんの表情がなんとも》

 と、同情する視聴者の声も多く、順調に“離反フラグ”が立ちつつある。

「大窪は、初登場の時点で文句を言いつつも、万太郎の言葉にしっかり耳を傾けていたこともあり、視聴者の間でも《たぶん根はいい人だろう》《そのうちデレそうな気もする》と言われてきました。

 今野さんは独特の表情や、ちょっと嫌味っぽい喋り方をしつつも憎めない、味のある演技が『らんまん』に癒しを与えているところがあります。このところ笑えない悪役も多かった今野さんですが、今回は憎めない善人になりそうですね」(前出の女性誌ライター)

 今野は、4月28日公開の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』では、「死にたかった」という理由だけで横浜みなとみらいのランドマークタワーを放火して大災害を起こした犯人を怪演。出番も台詞も少ないが憎らしさが凄まじく、キャリアの浅い新人ドクターに“こんなヤツを危険を覚悟で生かす意味があるのか?”と葛藤させる、重要な役だった。