■『仮面ライダー』でまったく笑えない強烈な差別主義者を怪演!

 そして、何よりも話題を呼んだのが、2022年10月28日に西島秀俊(52)と中村倫也(36)さんのダブル主演で配信された、『仮面ライダーBLACK SUN』(Amazonプライムビデオ)で演じた反怪人団体の代表・井垣渉だった。『BLACK SUN』の世界において“怪人”は恐怖の対象ではなく、むしろ虐げられる社会的弱者のように描かれているのだが、井垣は怪人に対する敵意をむき出しにする“差別主義者”だった。

「ヘイトスピーチと言うべき非常に差別的な言葉を高々と拡声器で叫んで、デモを行なうキャラです。“差別は人間が人間に対して行なうものなんですよ!(中略)だから怪人に対する差別なんてものはこの世にないんですよ!”という発言からも、見下げ果てた人間性が伺えますよね。最終的には因果応報の末路を辿りますが、当時は『アイフル』のCMにちなんで“愛のない今野”“女将さん(大地真央)を呼んで来い”と話題になりました」(特撮ライター・トシ)

 ちなみに「怪人はねぇ!人間じゃないんですよぉ!」というワードは“拡声器を持って嫌味な表情をしている井垣”の画像とともに、

《紙ストローはねぇ!ストローじゃないんですよぉ!(拡声器) 大して防水処理もされていない小さなトイレットペーパーの芯をストローだと言い張っている!》

 などのように、「井垣構文」として一時期、SNSでプチ流行した。