■広瀬すず、永瀬廉はいいのだが…

 自暴自棄になった空豆は、結婚資金を使ってホテルの最上級の部屋に泊まり、豪華な食事と酒で悲しみをまぎらわせることに。近くの席では、音が所属先の大手レコード会社のA&R(アーティストの発掘、育成担当)である、磯辺真紀子(松本若菜/38)と偶然いて、曲作りについて話し合っていた。

 その帰り道、空豆は橋の上から指輪を落としてしまい、慌てて欄干の上へ。その姿を偶然見かけた音は、飛び込み自殺だと勘違い。「はやまるな」と引きずりおろすと、その弾みで空豆の片方の靴が川に落ちてしまう。座り込む空豆を放っておけない音は、背中を差し出し、おんぶしてホテルに送って……という展開。

 視聴者のツイッター上の反響は、「空豆の怒りの感情を超えたときの表情、泣き顔、仕草、方言、スゴすぎて鳥肌もんだった」「永瀬廉の演技、繊細だし上品だし、今回の海野音はそれが最大限に生かされた役だと思う。顔の角度も声のトーンも、感情に溢れてる」などと、広瀬と永瀬の演技に称賛の声が。

 その一方で、「ある程度覚悟はしてたんだけど、やっぱり北川悦吏子、オワコンなんだよね。キャラがいちいち特徴ありすぎだし、偶然が多すぎるし、設定に無理あるし、感情移入しにくくて内容に共感しづらい」など、北川悦吏子の脚本に違和感を覚えたという声も少なくなかった。