■“草なぎ・天海”の一流俳優からのバトンが仇となったか
「7月20日から『木曜劇場』枠でスタートした若村麻由美さん(56)主演の連続ドラマ『この素晴らしき世界』(毎週木曜日22時~)も、第1話が世帯5.4%、個人3.0%と厳しい感じ。本作は平凡な主婦がそっくりさんの人気女優になりすます、というコメディ作品です。
本来は鈴木京香さん(55)が主演予定で、彼女を前提に当て書きしていたのが体調不良で降板した、という背景があります。もちろん若村さんはしっかり演じきっていますが、そもそも当て書き作品ですからね……どう考えても難しいですよね」
成田凌(29)が主演、小芝風花(26)がヒロイン役で月曜22時枠でスタートした『転職の魔王様』(カンテレ制作)も、第1話(7月17日)は世帯5.4%、個人3.2%。本作は“最恐毒舌”キャリアアドバイザーの主人公が仕事や生き方への悩みを痛烈な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職”爽快エンターテインメントである。
「前クールの天海祐希さん(55)主演の『合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜』は初回世帯9.3%、個人5.3%。前々クールの草なぎ剛さん(49)主演の『罠の戦争』が初回世帯9.3%、個人4.8%だったことを考えると、かなり数字を落としていますよね……。
小芝さんも成田さんも良い俳優ではあるんですが、一流俳優である天海さんや草なぎさんの後のドラマということで、パワー不足が否めない、ということかもしれません」
そして、水曜22時枠の杉野遥亮(27)主演ドラマ『ばらかもん』は、裏番組と共食い状態だという。
「水曜22時は圧倒的な人気を誇る『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が放送されているので数字が取りにくい枠と言われ続けていますが、今シーズンは日テレでも、杉野さんと同系統の優しいイケメン俳優である赤楚衛二さん(29)主演の『こっち向いてよ向井くん』が放送しています。そのため、『向井くん』と『ばらかもん』の数字が非常にバチバチ状態となっているんです」