堺雅人(49)主演の『VIVANT』(TBS系)が大ヒットしているのを筆頭に、各局で多くの話題作が放送されている民放ドラマ。その一方で、今年のNHK大河ドラマには、強い逆風が吹いているようで――。
「嵐・松本潤さん(39)主演の『どうする家康』の評判が、非常に良くないんですよね……。まず、視聴率に関して言うと、世帯視聴率が例年より低いだけでなく、業界が最重要視している13~49歳の個人視聴率・コア視聴率はなんと、『VIVANT』の3分の1以下という有様です。『VIVANT』は午後9時から、『どうする家康』は午後8時からなので、裏被りはしていませんが……」(ドラマ制作会社関係者)
『VIVANT』は、自衛隊の影の諜報組織「別班」の一員である乃木憂助(堺)を主人公に描かれる、『半沢直樹』で演出を務めたTBSの福澤克雄氏が原作・監督を手掛けるオリジナルドラマ。2か月半に及ぶモンゴルロケや、堺でさえ霞むレベルの豪華俳優陣、何より謎が謎を呼ぶ展開が人気の超大作ドラマである。
対する『どうする家康』は、徳川家康を「戦国時代を生き延びた“か弱きプリンス”」として描くなど、従来の大河ドラマとは違う観点から家康や歴史上の人物たちを描く意欲作。放送前は従来の家康とは違うイメージの“嵐の松潤”が家康を演じること、脚本を担当するのが、長澤まさみ(36)主演の『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)シリーズを大ヒットさせた古沢良太氏であることが、注目を集めていた。
そんな『VIVANT』と『どうする家康』の8月以降の世帯、個人全体、コア視聴率は以下の通り。(関東地区/ビデオリサーチ調べ)
『VIVANT』の視聴率
・第4話(8月 6日) 世帯13・4%、個人全体8・4%、コア5・8%
・第5話(8月13日) 世帯14・2%、個人全体8・7%、コア6・1%
・第6話(8月20日) 世帯14・3%、個人全体9・3%、コア6・9%
『どうする家康』の視聴率
・第30回(8月 6日) 世帯9・4%、個人全体5・8%、コア2・0%
・第31回(8月13日) 世帯10・1%、個人全体5・9%、コア2・0%
・第32回(8月20日) 世帯10・2%、個人全体6・3%、コア2・2%
コア2%前半の『家康』と5%後半~7%弱の『VIVANT』。その差はあまりにも歴然である。
「大河は、シニア層がしっかりと見てくれるドラマなので、従来、若年層のコア視聴率は高くないですし、何よりもスポンサーやCM単価などを気にする必要がないのがNHKの強みです。
しかし、本作の場合は松本さんや、岡田准一さん(42)、なにわ男子の長尾謙杜さん(21)らジャニーズ俳優や、板垣李光人さん(21)などイケメン俳優を起用しているし、若い層の視聴者を取りに行っているのは明白。スポンサーの問題はなくとも、NHKも未来に向けてファン作りをしないといけませんからね。それなのにこの数字ですから、目論見は完全に外れてしまっていることになります」(前同)