■シリアスな『教場0』から一転して“トンチキドラマ”に……

 前出の制作会社関係者が続ける。

「カネをせびる困った母親が突如登場する――なんとも極端でベタとも言えそうな展開に視聴者も呆れ、困惑していますが、誰が一番困惑しているかというと、実はスポンサー企業だそうなんです。“月9”は4月クールは木村拓哉さん(50)主演の『風間公親―教場0―』(フジテレビ系)は非常にシリアスでダークな作品でした。月9っぽさはありませんでしたが、しっかりと作り込まれていましたよね。

 ところが7月期には一転、“トンチキドラマ”と言われてしまうようなよく言えば非常に若くてポップな『真夏のシンデレラ』がスタート。この連続して放送された月9ドラマの“内容差”に、スポンサー企業は“どういう思いで広告を出稿すればいいのか”という感じになっているというんです。困惑するのは当然ですよね。間違いなく『教場0』と『真夏のシンデレラ』を見ている層、人は全く違うでしょうからね」

“月9”に問題が生じる一方で、今夏の連続ドラマで最も気を吐いているのが堺雅人(49)が主演を務める超大作日曜劇場『VIVANT』(TBS系)だろう。

「映画並みの壮大なスケールと世界観、謎が謎を呼ぶ展開もあり、世帯視聴率もテレビ各局が重視するコア視聴率も好調です。それに『VIVANT』が放送されている日曜劇場枠のドラマは、しっかりとしたコンセプトがあり、男性サラリーマンをメインターゲットに据えるなど狙いがはっきりしている。スポンサーとしても広告を出稿しやすいんです」(前同)