■10月期は二宮和也の主演ドラマが控えるが……

 日曜劇場では、4月クールの福山雅治(54)が主演を務めた『ラストマン-全盲の捜査官―』もそうだったが、10月スタートの鈴木亮平(40)主演の『下剋上球児』も、熱い展開と硬派なストーリーになるはずだ。

「一方の月9はかつては隆盛を誇っていましたが、ここ数年は話題作が減り、視聴率に加えブランド価値も著しく低下していた。そんななか、『教場0』からの『真夏のシンデレラ』の振り幅はあまりにもすごすぎたと。

 フジテレビとしてはターゲットを若年層とし、若手脚本家を起用し、人気の若手俳優をそろえ、あえて少々ベタな平成トレンディドラマを意識して挑戦的に制作したのでしょうが……ダークな『教場0』からのこの『真夏のシンデレラ』では、スポンサーとしては困惑してしまいますよね。もうフジ月9ドラマへのCM出稿をやめようと検討している企業もあるとも聞こえてきていますね」(芸能プロ関係者)

 10月クールの月9枠では、二宮和也(40)、中谷美紀(47)、大沢たかお(55)がトリプル主演を務める『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』の放送が控えている。

「《人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語》という内容だそうですが、『真夏のシンデレラ』からまた雰囲気はガラリと一変しますよね。二宮さん、中谷さん、大沢さんというメインのキャスティングは素晴らしいですが、夏ドラマからまた、超のつくギャップが生じるのは避けられないでしょう。

 現在、フジのバラエティ番組にはなかなかCMが入らなくなって苦戦しているといいますが、今回の『真夏のシンデレラ』で、ドラマにもCMが入らなくなるような事態を招いているといいますね……」(前同)

 森七菜ら出演陣には評価の声も上がる『真夏のシンデレラ』だが、ツッコミの声が殺到する同ドラマがフジテレビ全体に暗い影を落としてしまっているのだろうか――。