■ノコル=かつての野崎の後輩説

「司令官(キムラ)については“黒幕説”もありますが、本当に味方で、今回の乃木(堺)の裏切りも事前に示し合わせていたものかも――ということですよね。裏でつながっていることを班員に悟られたくなくて、野崎(阿部)の姿が確認できた瞬間に映像を切ったのかもしれません。そして、なぜか乃木のモニターだけ最初から映っていなかったことも、“何か意図があるのでは”と指摘されています。

 また、野崎については第7話で過去が掘り下げられ、“新たな登場人物”が名前だけ語られましたが、これが野崎がスマホを見て驚愕した理由ではないか、という説が2つ目です」

 バルカ共和国へ向かう飛行機内で野崎は乃木に、“過去に可愛がっていた後輩を死なせてしまったことがある”という話をしていた。

 野崎には“リュウ・ミンシュエン”なる「北京大使館にリエゾン(※他部署や外部機関との調整を行なう従業員)として働いていた時からの仲間」がいたが、彼は「度を超えた調査」をした結果死亡してしまったらしく、「やつが死んだのも突然だった。急にいなくなるってのは無性に寂しいもんだぞ」と、野崎は乃木にこぼしていた。そして、そんなリュウ・ミンシェンは、野崎いわく「頼りなく見えて実は芯がある」ところなど、乃木によく似ている部分があるという。

“アジア人”で、“乃木とどこか似ている”。また、「突然」「急にいなくなる」という口ぶりから直接は死を確認していない可能性もある。これらから導き出されるのは――。

「二宮さんが演じているテントのナンバー2・ノコルこそ、野崎の相棒だったリュウ・ミンシェンという説です。二宮さんなら中国人役でも違和感なく演じるでしょうし、何よりも乃木とノコルは、以前から“兄弟説”が唱えられていた。乃木に似ているのも納得です。そのため、実はリュウ・ミンシェンはテントのノコルとして生きていて、その写真を見た野崎が愕然としたのでは――そんな説も、ささやかれているんです。

 その場合は、メールなどが乃木から野崎に届いた展開が考えられる。テントとの商談場所を知らせる際、ノコルとのやり取りの映像を送ったのかもしれません。もし、ノコルが死んだはずのリュウ・ミンシェンなら、野崎は驚愕の表情を浮かべますよね。そしてここでも、乃木のモニターだけ映っていなかったことも関係してくるのかもしれません」

 今回、“新登場”したリュウ・ミンシェンについては、

《珍しくやたら詳しく述べられた北京のリュウ。まさか、ニノ…ちがう、ノコルだった?!乃木に良く似たエージェント。公安に近づくためにエージェントをやり、トラブルに乗じて逃亡した…とか?!(ま、そこまで無理矢理繋げることはないか。)》
《乃木ノコが血が繋がってないとみえて実は血が繋がってたら、野崎が乃木みて北京にいたリュウ?(多分ノコル)に似てるっていうのも辻褄合う》

 と、早くも“疑惑”の声が相次いでいる。