■森且行の脱退時を思い出す声も

 前出のワイドショー関係者は続ける。

「また、1996年にオートレーサーに転身するためSMAPを脱退した森且行選手(49)をめぐる件も今回出てきています。彼がオートレーサー試験に合格した件を民放プロデューサーが前向きに報じようとしたら“SMAPには森なんていなかったでしょ?”などとメリー氏が発言した――という、当時の『文春』報道とそれをめぐる裁判なども今回の報告書であらためて紹介されていたことで、“SMAPは最初から5人だった”と言わんばかりの空気感だったことを知る当時のファンも、多くの声を上げていますね。

 今回の再発防止特別チームの報告書で、創業家、ジャニー氏、メリー氏、そしてジュリー氏の信頼は完全に地に落ちてしまった感じですね……」

 再発防止特別チームの会見では、ジャニーズ事務所の株は「ジュリー氏が100%株主」のため社長を退いても影響力は変わらない、という指摘に対して「社長辞任を含め組織体制のガバナンス強化を提言した。それを受けるかはジャニーズ事務所が考えるべき」と、特別チームは回答。ジュリー氏が株を手放し、代表取締役も務めている関連会社10社も辞任するだろうと報じるメディアも多い。

「ジャニー氏の加害問題は、もはや国連も動く大騒動になってしまっているし、BBCが報じた3月から事態が好転する気配もまったくない。1962年に創立されてから、2019年にジャニー氏が亡くなってからも続いてきた創業家による同族経営も、いよいよ終止符を打つことになりそうな情勢です。所属タレントに全く罪はないし、今後はイチ芸能プロダクションとして再起するとは思われますが……」(前同)

「4人に行なった仕打ちは絶対に許さない」――2016年1月の『スマスマ』での“公開処刑”の日からずっと怒りを持ち続けてきたSMAPファンは少なくない。ジャニー氏の加害問題が原因の“創業家の退場劇”だが、その裏側には国民的グループの崩壊を招いた“傲慢”への積年の恨みがあったのも間違いないだろう――。