■実は長野とテントはつながっている…?

 それを踏まえ、実は長野(小日向)とベキ(役所)ら「テント」は秘密裏につながっているのではないか――という説も出てきているという。

「テントの最終標的は日本」と言われているが、ベキこと卓が“内紛で息子を失った”という経歴からも、テントは単純な“悪のテロ組織”ではないという声が多い。

《テントの活動の目的は、子どもの誘拐(人身売買)を阻止する事。それには多額な資金が必要。テントの最終目的が「日本」なので、日本は人身売買に関与している可能性があるという事も》
《もしかして「テント」の目的は人身売買組織の撲滅なのかも日本が最終目的地というのはテロではないような気がします集めたお金で孤児を救うとか》
《ベキ率いるテントの目的は、子ども兵や、戦争・内乱の人身売買で生まれてしまう奴隷たちの解放なのでは…?》

 といった声が、SNSにも多く寄せられている。

「バルカを拠点にしているテントが、遠く離れた日本でなんらかの活動を行なうには、日本国内に協力者がいないと不可能ですよね。そして、その“協力者”として長野専務が怪しいと。

 実は長野は過去、バルカでベキに接触していて、彼の思想に賛同し、今や“テント日本支部”の幹部かもしれないと。第4話で乃木の過去をあれこれ聞いていた描写から、《彼も別班だと乃木とのやり取りがおかしいのでテント幹部と考えるのが自然》なんて声もありますね。

 長野は本当は、防衛大を卒業し、ほとんどの卒業生がそうであるように自衛隊に入り、“別班”となった。別班の極秘任務で“ジャーナリストの飯田”として内紛が起きたバルカに渡り、そこで乃木に出会い彼を解放。しかし、組織に捕まり薬物中毒になってしまった。そして、その過程ではベキ(乃木卓)ともそこで接触していた――そんな説も言われていますね。

 ただ、やはり1つ言えるのは、小日向さんを起用し、あれだけ意味深な描写を残しておいて、そのまま退場させるのはどう考えてもないだろう――ということですね」

 物語も大詰めの『VIVANT』。小日向演じる長野専務は、この先どう絡んでいくのか――。