■“テント孤児”? 薫の映像を見せて乃木が窮地を脱する!?

 薫は、乃木が想いを寄せている人としてヒロインらしい活躍を見せている一方で、よくよく見返すと、現時点で薫だけは“本当にとばっちりで巻き込まれ、なし崩しで仲良くなって行動している”という感じで、一人だけ物語の本筋に一切関与していない。これは、どんでん返しが控えている予兆ではないか――。

「ジャミーンの治療費1470万円の描写も、よく考えるとおかしい。乃木は匿名で寄付したのに薫にバレた件を“なんできっちり金額そろえちゃったんですかね”と苦笑していましたが、別班で頭が切れる乃木が、そんな凡ミスをするのは意図的なものを感じます。乃木が薫との距離を縮めるため、バレるように誘導したのかもしれませんよね」

 極めつけは、第7話での乃木とやり取りだ。乃木は「きれいだったんで、つい」と言いながら、朝食の目玉焼きを作る薫の姿をスマホで撮影していたが、これは「証拠映像」かもしれない。

《VIVANTいま見返してんだけど、薫さんのこと録画してたの怪しいよな…薫さん、テント?》《乃木がラブラブで薫さんの動画撮ってるのも、実はジャミーンと関わりのあるノゴーン・ベキの回し者だから映像に残してる、と思えてきた》
《乃木のスマホには薫の動画があるはずで、それをテントの誰かが見ることを想定して撮影したんだよね?テントの皆さんジャミーンのこと知ってるし、薫とも親しい人いますよね??》

 と、撮影シーンを疑う声はSNSにも多く寄せられている。

「ベキ率いるテントの目的は孤児の救済で、実際に孤児院も設立していることが第8話で明らかとなりました。そして、視聴者からもかなり意見が出ているように仮に薫が孤児で、テントの施設で育った人間だとしたら……孤児から日本に帰国し、医師になり、それも“世界医療機構”というエリート中のエリートに上り詰めた。それだけですでに“奇跡”のような存在ですよね。《薫先生はテント側だと思うんだけど、テントの善の顔しか知らなくて、なんなら薫先生も孤児でテントの援助で医師になった》といった考察もあります。

 そして、第9話の予告では、乃木がベキに拘束され、殺されそうになっている場面があります。そのとき、なんらかの方法で乃木が、撮影した薫の映像をベキに見せ、再び信頼を得る――そうした展開も予想されていますね」

 実は、「奇跡の少女」はジャミーンではなく薫だった――そんな驚きの展開もあるかもしれない『VIVANT』。残る2話を、見届けたい。