創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を巡って、大きく揺れているジャニーズ事務所。大手企業の間では同社所属タレントの広告起用を見直す動きが広がっており、“絶縁宣言”をする企業もあるなど、あらためて事務所は窮地に陥っている。

 9月13日のスポーツニッポンでは、ジャニーズ事務所が東京・港区の本社入口に展示していたジャニー氏の大きな肖像画を取り外していたと報道。

 この絵は、大野智(42)が2020年の個展に向けて製作したもの。縦2.2m、横2.6mという巨大なキャンバスに、カラフルなジャニー氏を描いた意欲作だった。展覧会後には本社1階のロビーに飾られ、“事務所の顔”として来客やタレントを迎えていた。

「ジャニー氏の問題を受け、『デイリー新潮』が報じた嵐の退所説も現実味を帯びてきたと言えそうですね……」(ワイドショー関係者)

■4人退所&松潤残留!?

 嵐は2020年12月31日をもって活動を休止。以降、大野はいっさいの芸能活動をしていない。櫻井翔(41)、相葉雅紀(40)、二宮和也(40)、松本潤(40)に「自由な生活を一度してみたい」と活動休止の意思を伝え、現在は沖縄県宮古島で多くの時間を過ごしていると複数のメディアで報じられている。

 今から約3週間前の8月24日配信の『デイリー新潮』の記事では、大野の活動休止の背景には藤島ジュリー景子前社長(57)との溝もあるという、元ジャニーズ事務所スタッフのコメントを掲載されている。その亀裂が決定的になった原因は、大野に関する女性誌のある記事への対応にあるといい、それが大野の意思とは異なったためジュリー氏側に不満を抱くようになったとされる。

 大野はジュリー氏の体制下で活動を再開させる気はなく、活動を休止したままなのもジャニーズ事務所に戻るつもりがないからだといい、嵐のメンバーと一緒にジャニーズ事務所を退所し、自分たちで活動していく可能性もあるという。ただし、メンバーの中には大野に同調しそうにない者も最低1人はいる、と記事では伝えていた。

「1人残る、と言われているのが松本さんです。彼はジュリー氏をはじめ、上層部からの覚えがめでたいですし、後輩グループのコンサートの演出、ジャニーズのデビュー組がそろって出演した『Johnny‘s Festival〜Thank you 2021 Hello 2022』の演出も担当するなど、すでに幹部的な動きをしていますからね。

 ただ、『デイリー新潮』や『週刊新潮』を発行する新潮社は、ジャニーズ事務所と良好な関係にあります。そんな“親ジャニーズメディア”が嵐メンバーの退所説を報じ、そんななかでジャニー氏の問題は国連案件にまで発展。それでいよいよ、本当に松本さん以外の4人が辞めてしまうのではないかと、関係者の間ではささやかれているんです。4人にはそれぞれ“辞める理由”もありますからね」(前同)