■二宮&相葉にもある「辞める理由」
二宮は2006年、クリント・イーストウッド監督(93)の映画『硫黄島からの手紙』に出演し、ハリウッドデビューを果たしており、その自然体な演技が高く評価された。
「『#MeToo』もそうですが、ハリウッドはハラスメント問題に非常に敏感ですからね。ジャニーズ事務所のままでは海外のオーディションにも受からないのではないでしょうか。
二宮さんと同じく広告契約がなくなる相葉さんは、嵐をとても大切にしていました。グループでの活動ができないとなったら、事務所にいる意味は薄れそうですよね」(前出の芸能プロ関係者)
2019年8月放送の『24時間テレビ』(日本テレビ系)では、相葉がメンバーに向けて手紙を読み上げる場面があり、次のように呼びかけていた。
「僕は“休止”と書いて“パワーアップ”と読むと思っています。パワーアップした僕たちは、応援してくれるみんなのために、メンバー一人ひとりが愛している嵐のために、近い将来、絶対にグループ活動しようね」
■嵐なら退所後も地上波に出られる
前出の芸能プロ関係者が続ける。
「相葉さんは『VS嵐』を引き継いで『VS魂』(フジテレビ系)のキャプテンを務めるなど、グループ仕事の“尻拭い”のような動きも多い。そうして嵐の継続を願っていたのでしょうが、もう嵐の活動が難しいとなれば、やはりジャニーズにいる意味はなくなってきますよね。彼はなんのトラブルもなく、好感度も常に高いのにCMが切られるわけですからね、相葉さんが“理不尽すぎる”と感じても当然でしょう。
また、相葉さんは多くのバラエティ番組でも活躍していますが、退所したからといって、地上波の番組に出られなくなるようなことはないはずです」
“辞めジャニ”は業界で干され、地上波番組への出演が難しくなるなど、一部で忖度があるとされてきた。この指摘に7日の会見で東山は「(忖度は)必要ない。ファンの人たちがいてこそなので、忖度とか関係なく、公平に行くべきだと思っています」とキッパリと言い切っていた。
「東山新社長の発言により、忖度もより薄れていくわけで、さらに嵐のメンバーぐらいの一流タレントになれば、退所しても引く手あまたでしょうからね。松本さん以外の4人には辞める理由があり、辞めても十分にやっていけるでしょう。
一方、松本さんには窮地のジャニーズ事務所を幹部として支えるという残る理由がある。松本さんはジャニー氏がやってきたエンターテインメントを引き継ぎ、発展させていくことになるのではないでしょうか」
嵐は9月15日に結成25周年、11月3日にデビュー25周年のアニバーサリーイヤーに突入する。
「25周年ですが、このまま休止状態が続いていいとはメンバーも思っていないでしょう。グループの活動がないにもかかわらず、ファンクラブは継続しているというのも、心苦しいでしょうからね。
もうジャニー氏の件は歯止めがきかない状態。ジャニーズは9月13日、今後1年間、芸能プロダクションとして報酬はもらわないという方針を打ち出し、広告、番組出演料などのギャラをすべてタレントへ渡すことを表明しました。
CM、広告案件が一気になくなっていくなかの“救済措置”でしょうが、今後は、広告に加え、テレビ界での“ジャニーズからの撤退”が加速していくと見られています。すでに企画会議などでは“ジャニーズタレントをキャスティングしないように”というお達しが出ている番組もあるといいますからね。
CMも終わる、キャスターも“クビ”の危機、俳優業で海外進出はNGになり、バラエティ番組からも追放……となると、松本さん以外の嵐の3人、櫻井さん、二宮さん、相葉さん、そしてもはや活動をしていない大野さんは、ジャニーズ事務所にいるメリットがないんです。それを考えると、やはり5人がグループの今後について決断する日は近いのかもしれません……」(前同)
ジャニー氏の加害問題は、国民的グループ・嵐の“ピリオド”の大きな要因になるのだろうか――。