■竜星は大河デビューで「グリーン」と再会を果たす

 竜星は、多くのツッコミの声が上がってしまった2022年前期のNHK連続テレビ小説ちむどんどん』での“クズニーニー”というなかなか最低なキャラを演じたことで、リアルでも好感度が落ちてしまった感もあったが、今年に入ってからは作品に恵まれている。

 8月25日に公開された、元King&Prince(キンプリ)の岸優太(27)が初主演を務める映画『Gメン』で、回し蹴りを主体とした戦闘スタイルの美男子・瀬名拓美(せな・たくみ)を好演。アクションの華麗さとスタイルの素晴らしさがあらためて注目を集めていた。

 そして『VIVANT』の新庄は序盤こそわき役の域を出ていなかったが、最終話で絶大なインパクトを残す役へ化けた。

 そして、極めつけが、来年放送の吉高由里子(35)主演の、紫式部と『源氏物語』を描くNHK大河ドラマ光る君へ』での“大河デビュー”だ。

 竜星が演じるのは藤原隆家。「父の道隆の死後、一家没落の憂き目を見るが、冷静かつ闊達な性格で乗りこえていく。のちに大宰府に赴任し、大陸から攻めてきた刀伊(とい)と対峙することに」というキャラクターだ。永山絢斗(34)が大麻取締法違反(所持)で逮捕されてしまい、代役として竜星が抜擢されたのだが、結果的に『キョウリュウジャー』のファンが歓喜するキャスティングとなった。

 それというのも、『光る君へ』には源氏物語に深くかかわっていく超重要人物として“一条天皇”が登場するが、オーディションを勝ち抜き選ばれたのが塩野瑛久(しおの・あきひさ/28)だから。本作が初大河となる彼は、10年前に竜星と同じ『キョウリュウジャー』で、“立風館ソウジ/キョウリュウグリーン”を演じていたのだ。

※画像はNHK大河ドラマ『光る君へ』の公式X(ツイッター)『@nhk_hikarukimie』より

 メンバーの中では未熟な高校生の剣士で、本人はクールぶっているが、少し短気な性格。竜星が演じたダイゴやメンバーからは弟のようにかわいがられていて、『キョウリュウジャー』はソウジの成長物語でもあった。ちなみに、同作には飯豊まりえ(25)も番外戦士である“弥生ウルシェード/キョウリュウバイオレット”として出演していたため、今となっては非常に豪華な作品である。