■テレビ局の本音「ジャニーズ側から辞退してほしい」

「各番組、ジャニーズ側からの辞退申し出を待っているんですよ」と言うのは、ある制作会社スタッフ。

「民放の場合、スポンサーから“おたくはジャニーズタレントがレギュラーで出ているけど、コンプライアンスはどうなってるのか(起用し続けるのか?)”と、暗にスポンサー終了を匂わせられるケースが出てきています。かといって、局からジャニーズサイドにいきなり“もう出ないでください”とも言いにくい。

 一番ありがたいのは、ジャニーズ側から降板、辞退を申し入れてくれること。それを待っているというのが本音です」(前同)

 国民の受信料からなるNHKの事情はもっと深刻だ。前出の制作会社スタッフが続ける。

「『ザ少年倶楽部』については、BSといえど、公共放送で一つの事務所のタレントだけをメインに据えた番組はどうなのか、という議論は以前からありました。番組名も良くない。ジャニー氏の少年加害が問題になっているのに、”ザ少年倶楽部”というのは、どうしてもジャニー氏の一連の行為を想起させる。

 実際、生前のジャニー氏はよく番組見学に来ていたそうですが、加害の実態が知れ渡った今、“番組名が気持ち悪い”という批判もNHKには殺到しているといいます」

『ザ少年倶楽部』は2000年4月に放送開始した長寿番組。ジャニーズJr.の知名度向上につながり、ジャニーズ事務所にとって貴重な存在だ。

「コアなファンがいますし、スターの卵が出る番組とあってNHKとしてもなくしたくない。でも、同番組見直しの本当の狙いは、年末の『紅白歌合戦』ですね。今、NHKが“ジャニーズ切り”の姿勢を見せることでジャニーズ側がその空気を察してもらい、ジャニーズ事務所自ら、今年の紅白への出場辞退を申し出てほしいんです」(前同)