■東山紀之新社長は「(忖度は)必要ない」と断言したが……

 9月7日の会見で、メディアからジャニーズ事務所への忖度をどう考えているか問われた東山は「必要ない。忖度関係なく、公平にすべきだと思っている」と、井ノ原快彦(47)も「この立場になって疑問になることが多かった。“昔、ジャニーさんが言ってた”というスタッフさんが多いのも理由。毎日、僕は“やめてくれ”と言っています。すぐには(忖度は)なくならないが、一緒に考えていくべき」と話していた。

井ノ原快彦、東山紀之

 ドラマ制作会社関係者はこう話す。

「今後は忖度は徐々になくなっていくのかもしれませんが、ここに至るまでには驚くべき実態があったんです。特にドラマのキャスティングにおいては、ジュリー氏の場合、意向どころではないレベルで、かなり深く関わっていました。それも、公共放送であるNHKのドラマにもその影響力は及んでいたんです」

 ジャニー氏が舞台やコンサートなどの活動を重視していた一方、ジュリー氏はドラマや映画などの国内での仕事を重視していたと言われている。

 グループでの海外進出を夢見ていた元King&Prince平野紫耀(26)、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)がグループからの脱退、退所(岸のみ9月30日に退所)に至ったのは、彼女の方針に嫌気が差したことも要因の1つだとされる。

「平野さんは、ドラマの仕事を勝手にどんどん進められることに猛反発したといいますね。それで辞めてしまった。

 そして、ジャニーズタレントが出演するドラマを巡っては、ジュリー氏が相手役のヒロインまで、事実上決めることもあったといいます。近年、NHKで放送された大型ドラマでもそうしたことがあったと。

 NHKのドラマといっても、実際に制作を担当するのは制作会社。そして、その制作会社のスタッフが、最終的なキャスティングをジュリー氏に“お伺いをたてる”必要があったといいます」(前同)