■公共放送NHKのドラマでもジュリー氏の強権が発動

 9月13日配信の『デイリー新潮』は、関西テレビがジャニーズ事務所に連続ドラマ枠を差し出していたとも報じた。

 関西テレビでは今年1月クールに、ジャニーズ事務所を退所した元SMAP草なぎ剛(49)が主演を務めた『罠の戦争』(フジテレビ系)を制作・放送した。

 これを受け、ジャニーズ事務所内における関西テレビの位置づけが最低ランクまで落ちてしまい、事態を心配した関西テレビの上層部が、火曜23時台のドラマ枠「火ドラ★イレブン」を差し出し、むこう2年間、1年間に2クールずつ計4クール、ジャニーズタレントの主演ドラマを制作・放送することを約束した、と報じられている。

※画像は『罠の戦争』の公式X(ツイッター)『@wananosensou』より

「報じられた内容は忖度を超える圧力めいたことで、民放であっても大問題でしょうが、NHKは公共放送であり、視聴者の受信料で番組を制作している。それはドラマであっても変わりません。

 もちろん、制作現場からもキャスティングの“最終決定権”がジュリー氏にあるのはおかしいと、疑問を呈する声も上がっていたそうですが。しかも自社のタレントだけではなく、相手役のキャスティングもですからね。

 ただ、そのようなことが常態化していて、ジュリー氏にお伺いを立てることが普通のことになっていたといたと。しかもそれは、“キャスティングの了解を取る”という感じではなく、実際にジュリー氏の一言で予定されていたキャスティングが覆ることもあったといいます。そしてそれは、ジュリー氏の“好き嫌い”で決められている感じだったと……。

 公共放送のドラマの重大な決定にもジュリー氏がかかわっていた、むしろジュリー氏が決めていた、と。ジャニー氏の問題が今春に火を噴くまでは、ジュリー氏は芸能界、テレビ界で驚くべき権力を振るっており、制作現場の忖度も異常とも言えるものだった、ということです」(前出の制作会社関係者)

 ジャニーズ事務所は10月2日に会見を行ない、新社名を含む新体制を発表する方向で最終調整しているというが、忖度や圧力は今後、本当になくなっていくのだろうか――。