■外資系企業でも「使いたい」と思わせる魅力がある

 前出のワイドショー関係者は話す。

「ライフワークである『news zero』(日本テレビ系)のキャスターとしては、ジャニー氏問題に言及できなかったことから視聴者の信用を大きく落としてしまいましたが、櫻井さんは取材やインタビュー、コメント力などキャスターの実力は確か。東日本大震災に関する当時の被害と復興のレポートなども高く評価されています」

 レポーターの腕も買われているのだろう、櫻井はラグビーW杯フランス大会に出場する日本代表の認知度向上などを図るアンバサダーを務めているが、「事務所の社会的責任と、櫻井氏個人の活動は、切り離して考えています」とラグビー協会は櫻井のアンバサダー続投を決定している。

『news zero』でもラグビー関係の仕事は非常に生き生きとしていて、

《櫻井ノート、構成的にはONEラグビーの短縮版でもあるんだねONEラグビーは基本的に関東地区で深夜帯での放送だから、全国区で放送してもらえることでより多くの方にラグビーの魅力や選手たちの人柄が伝わると良いな。》
《翔くんの体験取材はラグビー少年だけじゃなくラグビー視聴者にもすごく分かりやすい取材だよね》

 と、ラグビーファンの間では現在も評判が良い。

 また、櫻井は2011年から『アフラック生命保険』のCMを担当しているが、同社は9月14日、ジャニーズ事務所との契約を終了する方針を発表した一方で、「所属タレントに非があるものではなく、彼らの活躍の場が奪われてしまうことは遺憾」とし、櫻井の継続起用を「タレント個人との契約」など模索していることを明かしている。

「相葉さんが起用された国内企業のAQ社と違い、アフラックは外資系です。海外は日本と比べ物にならないくらい未成年に対する加害には厳しいだけに、櫻井さんをどうにか起用したい、という意思を感じさせますよね」(前同)

 相葉と櫻井、国民的アイドルである嵐の底力を見せる形となったが、若きジャニーズでも――。

「やはりSnow Manですよね。多くの企業が撤退する中、老舗洋菓子メーカーの『不二家』はSnow ManのCMの継続方針を示しているし、グループのラジオ番組『Snow Manの素のまんま』(文化放送)のスポンサーも降りていない。

 これは不二家が海外ではなく、国内市場で若者を顧客とする企業であることも影響しているでしょうが、継続してSnowManを使いたいと思わせる魅力が彼らにあるのも事実でしょう」(同)