■会見でも忖度し続けるメディアも多数……
望月記者が鋭い質問をしていた一方、及び腰だったマスコミ関係者もいたようだ。
「芸能レポーターの中には、新社長に就任した東山さんが年末に東京・大阪で開催するディナーショーの行方を聞こうとしていた人もいました。しかし、新聞や社会部の記者からすればあの会見は事件取材。そんな緩い空気感にはなりませんでしたよね。
また、控室ではあるレポーターが『ジャニーズ性加害問題当事者の会』のメンバーに対して“お金がもらえればいいんでしょう”や“たかり屋”といた軽口を交えた批判が飛び出していました。オフの場とはいえ、あの会見の現場でそんなこと言うとは驚きです。まぁ、芸能レポーターの中には、ジャニーズ事務所やジャニーズタレントが健在であってくれたほうが仕事がやりやすい、という人も少なくないでしょうからね」(前出の夕刊紙記者)
1問目の質問が終わるや会見は、日々、事件取材を重ねている社会部系記者の独壇場と化したという。
「基本的に、スポーツ紙はジャニーズ担当がいるほどの親ジャニーズメディアですが、そのスポーツ紙で質問をしたのは、東京中日スポーツとサンケイスポーツのみ。ジャニーズカレンダーを毎年発売している出版社の記者も会見に参加していましたが、その中で質問したのは、『FRIDAY』と『週刊現代』(ともに講談社)、『集英社オンライン』(集英社)と数えるほどでした。
井ノ原さんは会見中に“メディアによる事務所への忖度はやめてほしい”とたびたび発言しましたが、長年の慣習はなかなか変えられません。ジャニーズと深いつき合いだったメディアはあの場でも忖度してしまったのではないでしょうか。
最初の会見を経て、あらためてジャニーズ事務所とマスコミの距離感や関係性も問題視されていますよね」(前同)
元V6の岡田准一(42)が11月にも退所する見込みだと日刊スポーツが報じるなど、さらに混沌としてきたジャニーズの大騒動。10月2日14時からの会見では、これまでジャニーズ事務所と異様な関係を築いてきたマスコミにも注目が集まる――。