■決起集会でかまいたち濱家が激怒したワケ

『リンカーン』はダウンタウンをはじめ、当時から大物感のある芸人がレギュラーを務めた。一方、『ジョンソン』中心のかまいたちは、レギュラー番組を十数本持つ超人気芸人ではあるものの、純粋なお笑い冠番組は持っていない。

 前出の民放キー局関係者は続ける。

千鳥とセットの『千鳥かまいたちアワー』(日本テレビ系)、『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)などはありますが、単独のお笑い冠番組はまだありません。ニューヨークも冠番組を持っていますがABEMAですからね。見取り図もひな壇では大活躍ですが、“器用貧乏”という印象も持たれつつある。モグライダーは唯一の非吉本芸人で、ここ最近の活躍は目覚ましいですが、まだまだこれからといったコンビ。

 4組にとって『ジョンソン』は勝負の“お笑い番組”なんです。にもかかわらず、不穏な空気感が流れるなかで演出トップからそんな志のない言葉を言われたら落胆してしまうでしょうし、決起集会では“そんなので新番組が上手くいくわけない”とキレたといいますからね。

 特に濱家さんがブチギレだったようで、決起集会の最後にスピーチを頼まれた際、

“今日は期待して来たのにショックだった。この場で、『ジョンソン』で今後どんな面白いものを作っていけるのか聞きたかった。だけどそれは全く聞けなかった。そんなスタッフとは面白い番組は作れない。信じてついていけない。今は一緒に面白い番組を作っていける空気ではない”

 そうしたことを、怒りながらも、熱く語ったそうです。

 同時に、“もちろんプロだから、オファーを受けてこの場にいるので、自分たちの仕事はしっかりやります。ただ、このままいったら短命で終わりますよ”というふうにガツンとかましたそうです。他の芸人も濱家さんに“言ってくれてありがとう”といった感じで、大共感だったといいますよ」

※画像は『ジョンソン』の公式X(ツイッター)『@johnson_tbs』より

 しかし、蓋を開けてみたら『ジョンソン』の初回は、『リンカーン』の看板企画の運動会をそのまま放送し、視聴者の評判的にも、視聴率的にもお寒い結果となってしまったのだ。

「TBS局内でも、数字以上に内容面が“面白くなさすぎる”という評価になっていて、早くも“スタッフの刷新を含めた大幅なテコ入れをしないと”と大混乱の様相を呈しているといいます。

 ここから数回は、スタッフが辞める前に揉まれていた企画が放送されるので、話題性のあるものになるかもしれませんが、それが尽きるとさらにヤバい放送内容になるかもしれない、ともささやかれていますね。TBS上層部は今、必至のテコ入れに動いているのではないでしょうか……」(前同)

『リンカーン』の後継番組としてTBSとバラエティ好きの視聴者の期待を一身に背負って始まった『ジョンソン』だが、初回の大コケ、スタッフの離脱、濱家の激怒など、現状は暗雲しか立ち込めていないようだ。

 しかし、ドロドロ話より、大爆笑できる放送を届けてほしいと願う視聴者は多いはず。巻き返しに期待したい!