■嵐・松本潤にも負けない「演出家・神宮寺勇太」

「 キンプリ時代も“キラキラした王子様”な王道のアイドル路線から、次第に『ichiban』など本格的なHIPHOPを取り入れるように変わっていきましたが、Number_iになったことでそれは加速するでしょう。

 平野さんたちはキンプリ時代、グループのパフォーマンスに関することは全員で徹底して話し合って決めてきた。Number_iも、平野さんが“こういうことをやりたい”と案を出して、それを突き詰めて細かくブラッシュアップしていくのではないでしょうか。平野さんは、グループの方向を推し進める、“スタート”を担当する役割だと言えそうです」(前出のワイドショー関係者)

 10月15日に行なわれたNumber_iの結成発表時に平野は、「ファンのみなさんと苦楽を共にしたい(中略)泥臭い俺たちも見てもらいたい」と話していた。「泥臭い」という言葉からも、これまでの“アイドル”とは違うものを目指していることが伝わってくる。

 次に、神宮寺は、同会見でこう話していた。

「曲を先に聴いて、これ歌ってる人たち、パフォーマンスしてる人たち誰なんだろうって調べた時に、Number_iでしたってファンになってくれるのもすごい嬉しいじゃん」 

 キンプリ時代の神宮寺は演出担当だったが、Number_iでは、同グループの細かい部分も、しっかりとブランディングしていくのかもしれない。

「神宮寺さんはキンプリ時代の2021年のコンサートツアー『~Re:Sense~』の演出をする際に、客席からステージを見ながら細かくアドバイスをしていたのを筆頭に、演出面でのディテールへのこだわりや高い意識にはメンバーも“プロフェッショナルだった”“カッコよかった”と、全幅の信頼を置いている様子が、当時の情報番組などで紹介されていました。

 旧ジャニーズで演出家として実績を重ねていた松本潤さん(40)にライブ演出のいろはを聞いたりと向上心も強い。平野さんに負けず劣らずアーティスト志向ですから、ライブの演出だけなく、売り出し方も細かく決めていく役割を担うのかもしれませんね。

 岸さん合流の生配信であった言葉“パフォーマンスしてる人たち誰なんだろう~”というのも、そうした戦略を過去にジャニーズもやったことがありますからね」(前同)

 2020年10月、YouTube上に突如「Honey Bee」「Sindibaad」「John Darling」という、謎の8人組ボーイズグループのチャンネルが3組開設された。

 真っ赤なパーカーのフードを目深に被っていたり、歌い手はMVに出演していなかったりと3組とも正体は伏せられていたが、実は全部Hey!Say!JUMPの新曲だった――というプロモーションが行なわれたのだ。

“演出家”神宮寺の頭の中は今、ぐるぐると回転しているだろう――。