■岸はテレビで――K-POPグループと渡り合えるのは彼らだけ

「そして、岸さんに求められているのは、“タレント”としてNumber_iの魅力を伝える力です。

 平野さんと神宮寺さんは完全にアーティストとして、世界に目を向けているといいます。そのため“軽視”というと聞こえは悪いですが、日本のテレビ、特にバラエティ番組には関心がない、と聞こえてきています。

 一方で岸さんは、2人に比べると、まだバラエティ番組に関心があると。それに、日本テレビからは“お墨付き”も出ていますからね」(前出のワイドショー関係者)

 岸は、日本テレビの人気番組でTOKIOなど旧ジャニーズがメインの『ザ!鉄腕!DASH!!』の準レギュラーを務めている。ジャニーズ退所後、TOBE合流後も出演を継続するかどうか注目が集まっているが、

「岸さんは『鉄腕ダッシュ』の大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」

 と、10月23日、東京・汐留で行なわれた定例社長会見で日テレの石澤顕社長(67)は断言したのである。

「“出演継続になる”とは明言はしていませんが、社長発言は重い。これからも岸さんが出演するのは決定的ではないでしょうか。この発言は、大手テレビ局、それも、民放のトップをひた走る日テレが、ジャニーズを退所、さらにTOBEに移籍しても“まったく問題ない”と認めたということになると思われます。

 岸さんは天然キャラの突き抜けた面白さだけでなく、見ていて気持ちいい豪快な食べっぷり、端々に見せる礼儀正しさも大好評。バラエティに関しては、平野さんらを上回る人気ぶりで、現場の態度も良くてスタッフの評判も高い。そして、視聴率もついてくるタレントですから、テレビ局サイドも、旧ジャニーズに忖度する必要が消えた今、起用しない理由がないんですよね」(前同)

 すでにNumber_iには、キンプリ時代から3人を推すファンが大勢ついているが、岸が今後、多くの地上波テレビ番組に出演、活躍することでNumber_iの名前はさらに広まり、新規ファンの獲得にもつながるだろう。

 平野が、グループが進む方向を示し、神宮寺がそれに演出を施す。そして、岸がまだ彼らを知らないファンへその魅力を届ける――絶妙のバランスを感じさせるNumber_i。すでに示している圧倒的な「完売力」からも感じるが、世界的な人気を誇るK-POPグループと渡り合えるのは、やはり彼らしかいないのではないか――。