「騒動以来、山口達也さん(51)を久しぶりに見ましたね。もちろん、生で見るのは初めてです。昔、テレビで見たときよりも痩せていました。線が細くなったのと、ウェーブのかかった髪型も相まって、遠目に見ると小栗旬さん(40)っぽさもありましたね。眼鏡をかけていたことや、身振り手振りの感じとか……本当に”講師”みたいな感じでしたよ。でもやっぱり、イケメンですね」
そう話すのは、11月4日、茨城県古河市で行なわれた元TOKIOの山口達也氏の特別講演会「RE・START~セカンドステージにむけて~」に参加していたAさんだ。
山口氏は、TOKIOとして本業の音楽活動以外も『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)を中心に活躍していたが、2018年に酒が原因で「人権を無視したひどい事件」(本人談)を起こし、芸能界を引退。
さらに、2020年9月22日に道交法違反(酒気帯び運転)で逮捕され、アルコール依存症の専門病院や自助グループへ行ったことが転機となり、2023年3月19日に「株式会社山口達也」の立ち上げを報告。自身も患っているアルコール依存症および依存症全般に関する講演活動、企業向けの危機管理セミナーなどの活動を行なうようになり、現在に至る。
今回、本サイトは参加者のAさんから講演会の様子を聞くことができた。
「参加者は、やはりTOKIO世代であろうアラサーからアラフィフくらいの人がまんべんなく、という感じでしたね。
“抽選100名に選ばれた”という当選通知がありましたが、当日の説明で応募総数1500人以上だったことが最初にアナウンスされていて、引退後の現在も山口さんの人気は健在なんだな、と感じましたね。過去の騒動から時間が経っていることもあり、開場前の参加者は“あのタレントが講演をやるんだ!”みたいな軽いノリでざわざわとしていました。山口さんはもう、タレントではないんでしょうが」(Aさん、以下同)
山口氏は芸能界から引退して5年になるが、トーク力は健在だったという。登壇直後にバックに流れるTOKIOの大ヒット曲である『LOVE YOU ONLY』のジングルを「この曲は恥ずかしいんで止めてもらえます?(笑)」と止めて会場に笑いが起きたのを皮切りに、「週刊誌の人いないですよね(笑)」などジョークを挟み、全体的に明るい雰囲気で進行したという。
「良いタイミングでジョークを交えるから、聞いている方も退屈しなくて、90分があっという間でした。
一方で、山口さんがアルコール依存症になった経緯のところは本当に壮絶で……それを話している間は、会場全体に重い空気が流れていました」
山口氏は「アルコール依存症」と「酔っ払い」は全く違うこと、自分が行なっているのは「禁酒運動」ではないことなどを説明してから、自分が酒との付き合い方がおかしくなっていった生々しい経緯を語ったという。
まず、山口氏が20代のころ。当時は若くてエネルギッシュだったこともあり、朝まで友達と楽しく夜通し飲んで、翌日にロケ番組で汗で発散するような飲み方をしていた。最初はそこまで強いわけではなかったが、30歳を迎えたころに、1晩でボトル1本を空ける日も出てきた。
そして、40代を迎えたころ、山口氏は酒の飲み方が変わり始めた。「生放送の司会」(※日本テレビ系の『ZIP!』のことと思われる)で仕事が忙しくなり、友達と飲みに行くのが面倒になってきて、家で1人で飲む機会が増えたという。
“右手の焼酎をラッパ飲みしながら左手の『ボルビック』(ミネラルウォーター)で体内で割る”という明らかに異常な飲み方をしていたが、当時は「俺すげー合理的!」と思っていたそうだ。